(有)プラントライブ 代表 山本 秀行 先生
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今回は3月例会の講師を努めていただく、山本秀行先生をお招きして「コミュニケーション」について対談をして頂きました。
岡田
先生が考えておられる、これから経済人として自分を表現することの重要性について、お聞かせ願いたいと思います。
山本先生
せっかく良いことを考えていても、良いことを思い付いても、それがきちんと相手に伝わらないと、何も考えていないことと同じになってしまいます。間違って伝わると悪い結果をもたらしてしまうことになってしまいます。
コミュニケーションが上手な経営者の方もいらっしゃいますが、ある場面では上手だけれども、違った場面ではそうでもなかったりする方もいらっしゃいます。あるいは、同世代とはコミュニケーションが取れていても、異世代とは取れないといった方々が増えています。ですから経営者の方が、コミュニケーション力を身に付けるということはとても重要なことだと思っています。
岡田
メールといったコミュニケーションツールが発達するに従ってアナログというものが少なくなっているのは確かで、人と会ってコミュニケーションを取って相手の表情、声色等を感じ取るというような機会が少なくなっている気がします。
山本先生
経営者はそこが大事で、箇条書きで書かれたものでは伝わらないことでも、社長さんが実際に会って話をすることで、その真意が分かったり、社長さんの情熱を伝えることが出来ます。実際に会って伝えるべき所は会って伝えて、メールで済むことはメールで済ませるといったメリハリを付けることが大切ですね。
岡田
現代において、経営者がコミュニケーションをとる際に、心がけるべき所はどのようなことでしょうか。
山本先生
経営者の方はお忙しいのですから、先ほどお話をしたように、会って話をすべき場合とメールで済ます場合など、内容の優先順位によって伝える手段をしっかり分類するべきだという事。もう一つは、従業員の方に気持ちよく働いてもらうためには、上から命令するのではなく、共感してもらう伝え方を心がける事が大事なことです。
岡田
我々も物事を人に理解して頂く訓練の場として、毎月の例会において「3分間スピーチ」という研修を行 っているのですが、なかなか人に自分の考えを理解してもらうのは難しいことだと感じています。先生は人に共感して頂くためにはどういう点が必要であると考えておられますか。
山本先生
まず、話の内容について共感して頂くことが大事です。次に、その伝え方に対して共感して頂くことも大事になってきます。「話の内容はいいけれど、あの言い方は“鼻につく”よね。」とか「もっと整理をして話をしてくれたら伝わるよね。」といった人によって様々な感じ方があります。
逆に話し方が上手でも話の内容が悪ければ、根本的な点で却下されてしまいます。話の内容が素晴らしいのか、話し方が素晴らしいのかを分けて考えないといけないのです。
まずは話の内容が確かなものであることを前提に、その上で、話し方を工夫することによって、人への伝わり方が違ってくるものです。
もう一つは人柄です。いつも丁寧に話をする人や、いつも明るく元気に話す人には、一緒に仕事をしたいと思いますし、つい手を差し伸べたり、応援したくなるものです。
岡田
スピーチや仕事上での話は、ある程度準備ができるのですが、即興で話をする際に気を付ける点というものを教えて頂けないでしょうか。
山本先生
まずは相手が何を求めているのかをちゃんと捉えて話をするべきです。自分の立場はどこにあるのか、相手の質問の本意は何なのかを考え、それらが重なった所の話をして頂ければその場面に合った内容の話ができるのではないでしょうか。
岡田
なるほど、良く分かりました。本日はお忙しい中、対談をして頂きまして本当にありがとうございました。