対談小藤 of (社)三木JC 2012年度HP

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第53代理事長 小藤貴雅 君

 今年最初の対談は、第53代 2011年度理事長小藤貴雅君と2011年度に行ってきた活動を振り返り、2012年度に期待する事、また三木市が抱える問題、三木市の未来について共に語って頂きます。

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小藤
  2011年は“大和”~変えないために、帰るのだ。我がまちと共生~というスローガンの基、対外事業を中心に一年間活動させて頂きました。青年会議所は、毎年理事長のスローガンや活動内容は違えども、どの年度も目的は同じで、人づくりやまちづくりをしています。そこの所を今の若いメンバーは経験が少なかったので、いい修練になったのではないかと考えています。降雨など、いろんな事はありましたが、各委員会の協議を経て皆さんそれぞれ一生縣命やっていただいたのではないか、という感想を持っています。
 あとは、会員拡大の問題と100%例会が不十分であった件は、2011年度に私が出来なかった事を岡田理事長には、頑張って頂きたいと思っています。

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岡田
  今までもそうだったと思うのですが、振り子みたいなもので対外事業のウエイトが大きい年もあれば、対内事業のウエイトが大きい年もあると思います。その中でそれぞれの年のバランスがあって、理事長の想いもありますが、目指すべきところは同じであると思います。
 私自身、入会の時が45周年の時であって、45周年の事業でいろんな経験をさせてもらい、そこからJCに入り込んでいったのは確かです。その中で、それ以外の対内事業の素晴らしさというのも感じるようになりました。それらを経て今に至っているわけです。
 去年、対外事業をしていただいて、その経験を持ったメンバーがいるので、次は、少し中に目を向けてもらって、家族、地域にプラスになることを考えてもらいたいと思っています。対外事業で直接地域にプラスになるだけでなく、自分自身にプラスになることを考えないといけないと思います。
 ただ、今のメンバーは対外事業の結果だけを見て良かった、悪かったというだけで終わってしまっている気がします。本当はそこから何を得られたか、どういう風に活かしていくのかが大切だと思うのです。大切な時間とお金を使って地域のために頑張って、自分のために何を残せたのかが大切だと思います。そこを去年の経験を踏まえて今年はもう一度、自分が何を得られたのか、どういう風に活かしていくのか、しっかり見つめ直してもらって、一つひとつの経験を大切にしてほしいと思います。

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小藤   
 自分の新入会員の頃を思い出すと、三木JCの伝統として伝えていくという作業をしてくれるメンバー、先輩がたくさんいらっしゃったけれど、今は少しそういう人が減って来ているのかなと思います。その担いを今年卒業する我々が伝えていかなければならない事がたくさんあるのだろうと思います。

岡田
 是非、卒業生にはラスト1年間は、ご自身が今まで得られたことを伝えて頂きたいと思います。そのためには伝えるメンバーも増やしていかなければならないですね。今のご時勢に会員拡大というのは非常に難しい事だと思うのですが、その中でどのように拡大をしていくか、いよいよ待ったなしの状況だと思います。今年は是非、小藤君の担いとして、趣味部会の「じゃがいも会長」という立場からも、OBさんとのパイプを太くし、橋渡しをして頂けたらと思っています。

小藤
 先輩方との関係は非常に大切で、メンバーが昔の経験というのを教えて頂くのも大事だし、拡大にご理解を頂くというのも大事ですし、いろんな機会を作って橋渡しをしていきたいと思っています。
 三木市内の問題と会員拡大の問題とは似ていると思います。10年前と比較して、三木市内の法人数が約4割ほど減少していて、個人でみるともう少し減っていると思います。そこには、後継者問題が待ったなしの状況であるようです。

岡田
 産業の空洞化であるとか、少子高齢化というのが、地方に行けばいくほど顕著になって、三木市だけでなく神戸市でさえそうなりつつあります。神戸市が大阪府のベッドタウン化していてどんどん都市への集中が進んでいますね。

小藤
 例えば、香住JCさんは昔からメンバーの人数は変わっていなくて10人程度の横ばいで推移していて町の規模に合っているのでしょうか。
そういった形もあるのかなとは思いますね。
 青年会議所の隆盛というのが、その町の隆盛だと思うのですが、町が先に良くなるのが先なのか、青年会議所が先に良くなるのかは分からないですが、少なくとも地元の産業について一歩引いて第三者的な視点から考えなければならないと思います。

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岡田
 確かに今、地場産業が大変な中で、どういう風に生き残っていくのか、もしくは廃業してしまうのかの選択を迫られている時期だと思うのですが、私の希望としてはなんとか、形を変えてでも生き残ってほしいなと思いますね。

小藤
 地場産業のある町っていうのは全国でもそんなに無くて、金物でいえば、燕三条、三木、関、堺で、関と堺は特化した商品になっていて、様々な金物の種類が揃っているのは、三木と燕三条だけになっているようです。そういう意味では地域の特性というものがあるでしょうが、取り扱い商品も様々に変えてでも事業は継続して頂きたいですね。

岡田 
 三木市自体が地場産業を盛り上げたり、地域の活性化という点で、果たして民間と行政が一体になれているかというのは大きな課題であり、問題でもあると思います。

小藤
 今までの産業だけで地域の産業をやっていくのは難しくなっているのかなと思います。今までの産業は大事にした上で、もう一つ違う産業を作ってもいいのかなと思います。新潟なんかは面白くて、文教の方に力を入れていて、文教が活発になることで人口が増え、雇用も増えるという流れができています。
 今の三木市はベッドタウンの体をなしていなくて、何をもって雇用してもらうのかといえば、地元の企業という事になると思いますが、今はその歪みが出ているのかなと思います。

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岡田
 雇用を生み出す、プラス三木に住んでもらわないといけませんね。他の地域でしたら、長期にわたって独自の子育て支援が充実していたりします。三木市では独身者の出会いの場を提供したりしていますが、単発であってその先の施策が無いように感じます。

小藤
 そういう事を発信していけるのが青年会議所だと思うので、是非いろんな所で発信して頂きたいと思います。

岡田
 いろんな議論をオープンにしていければ良いのかなと思います。
 あと、やはりOBさんのお力を借りないと、なかなか現役メンバーだけでは活動も困難になってくるのかなと思います。

小藤
 シニアクラブとの関係がよりの密接になるように行って欲しいという事だと思いますので、機会を設けて、その際に何らかのお願いしていく等、努力をしていきたいと思っています。

岡田
 特に拡大については、どんな些細な情報でも良いのでご協力をお願いしたいですね。

小藤
 最近は入会年齢が上がっていて平均すれば35歳を超えているのではないかと思います。これが平均28歳くらいになれば、自然に会員増加につながるのだと思います。

岡田
 一番わかりやすい入口が対外事業であって、皆で一つの事業を作り上げる過程があって、気づきを得られたり、しかも地域の方の反応もあったりメッセージ性もあるといった非常にやりがいのあるものだと思います、今年は一つしか対外事業はありませんが、その中で最大限発信していきたいと思っています。
 是非、三木青年会議所に入会して頂いてそういった対外事業というものを経験して頂きたいと思います。

岡田
 JCというのは不連続の連続という事で年々やり方は違えども、目的は同じです。2011年度は対外事業が多かったですが、今年はその経験を生かして、私も含めてメンバー一同、しっかりと自分を見据えて成長していきたいと思っています。

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