三木青年会議所は、戦後復興 期 の時代であった1959年2月に全国で155番目の青年会議所として、「次代を
担う青年として広く社会の見地に立って今後の産業経済文化の発展に寄与する」という強い 想い のもと設立されました。 それ以来61年間 の 長きに亘り 、先輩諸氏が命の時間 を費やし 、 情熱を 注ぎ込み「明るい豊かな 三木 の創造」 の
実現 へ 向け 寄与されてきました。 今後も我々は、 設立当初に生まれた創始の精神を 根幹 に置き、歴史という財産を最大の武器と捉え 、 勇気と情熱 を持って 課題解決 に挑み 、 この愛するまち 三木 に 未来へ の 希望を創造 し ていく必要があります。
昨年 は新型コロナウイル ス の 蔓延により、 日本は未曾有の事態へと陥りました。社会 は混乱し 経済は大打撃を受け人々の価値観と生活スタイルに大きな変化をもたらしました。 また三木青年会議所に お いて は 、当然満足に活動 できない 環境 の中 で 「今我々 が できること」「 非常 時 での青年会議所 の在り方 」このようなことをテーマに 置き 協議を続けました 。 そしてそういった時であっても 、新たな手法を用い 、 我々が すべき ことを皆で知恵を絞り実践して参りました。自身の社業にも 大きく 影響がある状況下で 「誰かのために」 その姿勢をもった 会員と新たな青年会議所の形、また固く結ばれた 友情 が そこには数多く存在しました。私はその事実が 青年会議所の存在価値 そのものだと考えております。
青年会議所会員 だけで 持続可能な豊かな社会を 実現 する こと は 不可能です 。だからこそ、我々が 熱き想いを語り、志を具現化し、行政や 民間 また は 強力な パートナーと手を取り合いともに 行動 へ移し ましょう。 また 既成概念を
取 り 払い、 時代に即した活動 手法 を改めて考え、目的 達成 のために本気で挑戦し ましょう。それ ら をできることが青年会議所の 最大の強みで も あります。 我々の想いが強ければ強いほど 、 その 想い が地域へ伝播しより良い変化が生まれます。青年会議所に在る無限の可能性を信じ、 共 に 覚悟をもって 三木 の未来 を創造していこうではありませんか。
組織においてのビジョンとは、未来の目指すべき 姿を表現し たもので、 当該年度の方針や各事業の方向性を決める大切な指標の一つにあたります。 よって 三木青年会議所は残り4年をかけてこのビジョンを達成すべく力強く運動を推し進める必要があります。
三木市 は 全国的な傾向と同じく、 人口減少、少子高齢化の影響により消滅可能性都市に指定されています。 また 2060年には人口が40,000人を切るとされており、 行政サービス や 暮らし の質を維持させる ことすら 難しい 可能性がある と予測されています。 今後 も迫り来る 人口減少社会の中でまちを維持させていく ため には 、「脱平均」を掲げ 、まちの在り方を抜本的 に見直し 、新たな まちの 魅力を創る 必要 があ ります。
こういった現状の中 でまちを 持続させて いく ためには 、 青年会議所として ど のような 取り組み をする 必要 があるので しょう。それは 青年会議所会員 としての 斬新な アイデアと 圧倒的な行動力で、まちに在る個性を経済的価値だけではとどまらない新たな価値へとデザインし 、市 内 外 に多くの 「まちのコア ファン 」 を 創出することだと 私は 考え ています。人口の自然増 が 今後も望めない状況下で 、いかに 持続的に 交流人口を増加させ社会増に繋げていくのか、本年度はここに焦点を絞りたいと考えて い ます。 我々の強みは 自らが立てた志に多くの 市民 や パートナー を 巻き込めることです。 だからこそ 今までの 常識 を 改めて 見直し 、まち に存在する 大きな 可能性に挑戦しましょう。 そして次世代がまちに希望 を もてるよう、仲間とともに 「まちの兆し」を 創りましょう。それが 「今」を生きる 我々 に課せら れた 責任で す。
三木青年会議所はまちづくり同様、60周 年 を迎えた年 に5ヵ年計画でのひとづくりジョンを策定いたしました。
2020年度は新型 コロナ ウイルス 禍 により、我々が今まで持ち合わせていた価値観や常識が もろくも 崩れ落ちました。 しかし 歴史を振り返ると 、 このような非常時はいつの時代も存在 します。地域のリーダーである我々は、こういったタイミング を これまでの 時代が変わる 大き な転機 だと 強く認識 し、 目の前にある課題を真摯に受け止め、 未来にある 大きな 可能性 を見出 していく 必要があります。
現代の地域や 多くの企業は 成長期から成熟期に移り、 再 創業 や 再構築を実行しなければならない 局面 に 来て います。 また外部環境 に至って も 技術革新のスピード、国際環境の変化、人口構造の変化など激変の時代を迎えています。この状況 下 において、 持続を可能とする地域や企業 を創ることができる リーダー とはどういった「人」なのでしょうか。 それは 新たな常識 を創れる 人だと私は考えます。 我々は これ までの 価値観が変わり常識 が常識でなくな
った時代の転換期 を 幾度か経験し てきました。 そして、 そ のような タイミングで間違いなく新たな 価値 観 が生まれ 、 常識として根付く瞬間 が在 ることを知っています。 誰かが 、 誰かのために次の時代を予測し何度も何度も試行錯誤を重ね、覚悟をもって実行に移した結果、世の中の人に認められ 新たな 常識となったのです。 我々青年会議所会員の強みに 、 若さ と友情があります。 仲間の夢や志は皆が応援してくれます、また 間違った方向に 行 って も 誰かが是正してくれます 。 だからこそ 、 未来を想い 、 大きな理想を持ちましょう。 それは非常識であってもいい 、 自分の人生をかけ ることができる 強くて大きい 理想を 描いて ください 。そして少しでも理想へ近づけるよう、 大胆に 挑戦し 、 ともに 未来 へ 試せる人 と なりましょう。その行動は 間違いなく 地域や企業に新たな価値を生み、 未来の常識 へと つながります。
青年会議所は名称の通り会議を重要視し、すべての物事を会議上の協議によって決定を行う団体であります。だからこそ、各種会議にお ける 質と参加者の意識を高めていく必要があります。最大効果を生み出すことができる事業 を 構築するために、参加者全員で質の高い会議を創り上げて参りましょう。
青年会議所の会議には大きく分けて 2 種類 あります。それは 「意思決定を行う会議」と「アイデアを 捻出 する会議」 です 。前者は今後の方針を 決定し 共有 することで 、会員が 一丸となり 事業を実施する ために 行われます。 また 後者は、 協議を重ねる ことでアイデアの質や量を上げ、 よりよい事業を構築するために行われます。この2つの会議を円滑にまた有益に行えるよう、厳格な規則をもとに審査が行える新たな機関が必要であると私は考え てい ます。そのような機関を設置できれば 、 事業の目的や 内容 に ついて 効率的に会議が進められ、より効果の大きい運動 につな げることができま す。本年度の各種会議はよりよいアイデアを多く生み出 せ 、速度をもって決定が行える環境作りに挑んで参りま しょう。
青年会議所を組織体として持続させていくためには会員数の維持は必須です。また会員数が多ければ多いほど 運動 の波及効果が高いという考え方もできます。しかしながら拡大対象となる人 や 企業は年々減少傾向であることも事実です。今後も 地域に 三木青年会議所を残すためには、 個々ではなく組織として 持続的 に拡大に取り組める方法を模索する必要があ ります。
会員拡大に取り組むうえで重要なことはどういったことなのでしょうか。まずは組織の内部環境を現役会員や拡大対象者に魅力的なものへと進化させていく必要があります。 現代 では青年会議所 以外 にも素晴らしい団体が数多く存在しています。その中で選ばれる団体となれるよう「青年会議所らしさ」を より 強化しましょう。また 各会員の特性を活かし、個人ではなく 組織全体で拡大に取り組める戦略を構築しましょう。 会員一人ひとりの強みは様々です 。 対象者により効果的なアプローチができる 方法 を模索しましょう。 そして、 拡大対象者 を想い 、 夢を語り、 情熱をもって「 三木 J C 」を売り込 みましょう。 対象者に 課題や 志 があれば、 間違いなく我々の想いや言葉は心 に 届きます。
今後も三木青年会議所運動を展開する ために、 少し先の未来を考え、ともに拡大活動へ取り組みましょう。 三木 青年会議所会員 が 1人でも多く存在 する こと 、それが 地域未来をより明るく する 一助になる ことだと私は信じています。
“あとからくる者のために”
三木青年会議所の 想いや 活動 を 広く世の中の人 へ 知ってほしい。 愛する 我が まちについて当事者として一緒に考えてほしい。 今より地域がもっと良くなるよう一緒に活動できる仲間 やファン がほしい。三木青年会議所が広報をする 理由 は今も昔も変わらずこういったこと があげられます 。 しかしながら受け 手 側の選択肢が増加したことによって、 各 メディア戦略 の在り方が刻一刻と変化し、我々の伝えたい想いが伝えたい人に届いていない事実があります。 だれに想いを伝えたいのか 、 どうすれば伝えたい人へ届くのか 、 届いた人にどう感じてほしいのか 、 こういったことを 今一度 考え 、 これからの 「 三木JC メディア戦略 」 を構築して いく必要があります 。
従来 の広報手法では、記事 をリリースし幅広い方々に見てもらえる形、いわゆる 待ちの広報が 主流 でありました。 しかし近年ではマーケティングも同化させた「攻めの広報」への転換が求められています。 それぞれの事業が 深く 連携 し明確に ターゲットを定め、より興味 を持ってもらえる内容を発信し、時には 対象者と コミュニケーションをとりながら 運動 へ 活か していく 、こ ういった こと を繰り返すことで我々の運動 の拡がり は より 加速するのではないでしょうか。 三木青年会議所の資源も会員の時間も限られています 。 活動の最大効果を目指 した メディア 戦略 を構築し ましょう。 そして、三木 JCブランドの構築へ活かして参りましょう。
近年の三木青年会議所は2019年度に60周年 や ブロック大会主管、2020年度には兵庫ブロック協議会の会長輩出 と多くの機会をいただきました 。この2年間は 例年にはない大きな学びがあり、会員の資質と組織力の向上に大きく 寄与しました 。しかしながら青年会議所は単年度制度により毎年 組織 が変わ るとともに、 40歳で誰 しもが 卒業 を迎えます。よって多くの知識と 経験を積んだ会員が 継続的に運動へ関わることができません 。そのような 環境 の中で、 限られた資源を 有効 活用し、 持続的 にまた 効果的に 三木JC 運動を展開できる 強い 組織 で在り 続ける 必要があります。
それでは、どうすれば 持続性を持った強い組織が構築できるのでしょうか。私の考える強い組織とは「リーダーが誰か解らない組織」であります、言い換えると全員当事者 である状態 を指します。 これからの社会やマーケットはますます多様性が拡がるとともに、IT やSNS の 普及 によって より スピード感が重要視されます。青年会議所はあくまでピラミッド型の組織で構成されていますが、経験や 役職があるからといって よい アイデアが生まれるとは限りま せん。全員が地域未来のために 本気で知恵を絞り、 より よい変化をもたらすアイデア をもった 人が プロジェクト リーダーとなって実行できる 組織 でなければ時代に取り残され てしまい ます。 重要なことは組織 構成 でも役職でもありません、三木青年会議所の目的を達成することです。 全会員 が目的達成のため に、 当事者意識をもって 挑戦できる環境を創造できれば、 次世代のリーダー を持続的に育成することが可能となり、 これからも 地域に必要とされる組織で 在り続けることができます。
青年会議所 の 会員 構成 は 中小企業 経営者またはそれに近い立場の人間 、 また 地域のリーダー が多数を占め て います 。 そして、 青年会議所は凝縮された 青春 時間を 仲間とともに 過ごすことで 、 高いレベルでの 信 頼関係を構築することができます。 この奇跡の出会いと 一生涯続く 関係性をビジネスチャンスと も 捉え、 日々の交流の中 で 次世代の 協業を模索し て参りましょう。
昨今、我々のビジネスを取り巻く環境は著しく変化 を遂げております 。 また2020年度は 新型 コロナ ウイルス 禍 により、今あるビジネスを根底から見直さざるを 得ない タイミング となりました。今後も個人 が持ち合わせている価値観 や技術 だけでは時代のニーズ に取り残される可能性があります。 今 ある 自身や社業の強み、仲間が持ち合わせている強みを改めて認識し、これからの時代 に即した 価値を提供できるよう 会員間で 「オープンイノベーション」を進めて参りましょう。 志をもった 会員同士で 新たな事業を創ることができれば、 それは 自然と地域へ波及し、 新たな青年会議所の魅力となります。
我々は何のために青年会議所 運動に限られた時間を費やしているのでしょうか。
仕事の時間、家族との時間を削って活動を行い、それにはど ういった 意味があるのでしょうか。それは 自分 自身 のためです。自分自身が成長することで、自分の周りにいてくれる人のためになります。
僕は強い人になりたい。
家族や仲間を守れる強い人になりたい。
会社を発展 させることができる 強い人になりたい。
地域に貢献 できる強い人になりたい。
そして一生涯 関係が 続く仲間を 1 人でも多く作 り 、1度しかない人生を豊かにしたい 。
皆と一緒にそうなりたい、 心からそう思 っています。
青年会議所には成長できる機会 と友情が 無数に 存在します 。 また、目の前にある機会 を掴むのか掴まないのかは 自分の 一瞬 の判断によって決まります。是非、すべての機会を前向きに捉えてください。なぜなら 、 先輩方が証明してくれているとおり、 成長は約束されていますから。
青年会議所にある無限の可能性を信じ、ともに 限りある 青春をかけ 抜けて参りましょう 。
勇気は一瞬、後悔は一生。
荒削りでもいい、本気で挑戦しよう。
限りある青年会議所
活動に 「熱狂」しよう。