活動報告

9月例会 10年後も三木青年会議所は地域から必要とされる組織であり続けられるのか

2026年09月05日

入会した理由も、続ける理由も、人それぞれ。それでも私たちは、なぜ三木青年会議所として集い、活動するのか——その答えを、全会員で探す一日となりました。

2026年9月5日、一般社団法人三木青年会議所は、旧玉置家にて、9月例会「10年後も三木青年会議所は地域から必要とされる組織であり続けられるのか」を開催いたしました。総務特別室が企画したこの例会は、「青年会議所活動の意義を明確に理解すること」を目的に、JCIミッションを紐解きながら、三木青年会議所の存在意義を全会員で共通認識するための学びの場です。第一部では泉佐野青年会議所の道明陽介様をお招きしてのご講演とグループワーク、第二部では地域の声をもとにしたプレゼンテーションとグループワークを行い、「修練」と「奉仕」の両面から、これからの三木青年会議所のあり方を考えました。

 

会場は、三木市本町にある旧玉置家。甲冑が飾られた座敷など、いつもの会議室とは趣の異なる、歴史を感じる空間での開催となりました。畳の上でテーブルを囲み、膝を突き合わせての議論が、一日を通して繰り広げられました。

■理事長挨拶

 

例会の冒頭、理事長より挨拶がありました。青年会議所に入会するとき、会員一人ひとりにはそれぞれの個人の目標があります。そのうえで投げかけられたのは、「組織はなぜ存続していくのか」という問いでした。その答えは組織の存在意義にあり、三木青年会議所は地域から必要とされる組織でなければならない。そして、個人の目標を達成するためにも、組織は欠かせない存在であると語られました。

また、存在意義を問い直すことは、ビジネスにおいても同じです。会社にもまた、その会社が存在する意義が求められます。「学びを個人で終わらせるのではなく、組織の文化を感じながら、学んだことを組織に還元してほしい」。本例会の「修練」から「奉仕」へと続く流れにも通じる言葉で、挨拶は締めくくられました。

■入会式

 

本例会では、坂口くんの入会式が行われ、理事長より入会承認書が手渡されました。新たな仲間を迎え、三木青年会議所の活動にまた一つ力が加わります。

■3分間スピーチ

 
 

3分間スピーチには、黒田くんと藤原くんのお二人が登壇されました。黒田くんは、「人の役に立ちたい」という想いを改めて見つめ直したと語られました。商品を売るだけではなく、その先でお客様が実際に健康になっていく——そうした姿に触れる中で、自然と手を差し伸べられる、人を思いやれる優しい大人になりたい。「多くの人に支えてもらったからこそ、自分も多くの人を支えたい」。そして、「あなたがいて良かった」と思ってもらえるような人生を歩みたいと語られました。

藤原くんは「良いと思える毎日を過ごしたい」とテーマを掲げられました。自身は優柔不断で、これまでは人に合わせてしまうことも多かったといいます。それでも、今やるべきことを選び取れるようになりたい。それは我慢とは違う。「未来は日々の積み重ねにある」からこそ、今やるべき選択を重ね、よりベストな人生を歩んでいきたいと語られました。

■第一部|Leadership Development ~修練とは~

 

第一部では、公益社団法人泉佐野青年会議所 直前理事長の道明陽介様をお招きし、ご講演いただきました。道明様は日本青年会議所 リーダー育成委員会の総括を務め、JCトレーナーとしても活躍されている方です。

冒頭、道明様はご自身の歩みから話を始められました。JCを続けてきた原動力は、はじめは自分自身の目的だった。しかし、地域や組織での経験を重ねる中で、JCIミッションを理解していくことができた——その経験をもとに、「三木青年会議所はどのような組織であるべきか」を共に考えていきたいと投げかけられました。「JCって、なんでするの?」。その答えをただ知るのではなく、この講演を通じて腹落ちさせてほしいという想いが込められていました。

道明様ご自身も、知人に誘われて入会されたといいます。「入会した理由と、続ける理由は同じでなくていい」。JCに入ってから、JCというものの見え方が変わっていくのは自然なことだと語られました。JCIミッションに掲げられているのは、「青年が社会により良い変化をもたらすために、リーダーシップの開発と成長の機会を提供する」こと。この組織のミッションと自分自身の目的が一致している状態こそがベストであるといいます。

では、JCが提供する機会とは何か。それは、挑戦と経験の機会です。そしてリーダーシップを発揮するうえで欠かせないのが、コミュニケーション能力。明確な目的を持っていなくても、活動を通じて自然とその力が身についていく——それこそがJCの持つ機能だと語られました。道明様ご自身も、もともとはコミュニケーションに自信がなかったそうです。JCに入ってからは、会社でランチコミュニケーションを取り入れるなど実践を重ねてその力を高め、理事長を務めるまでに至ったといいます。

「地域のことを、若い世代がテーブルを囲んで議論している。そのこと自体に価値がある」。そして、三木青年会議所を良くすることは、そのまま地域貢献になる——修練が地域への奉仕へとつながっていくことを示す言葉が、強く印象に残りました。

■グループワーク|三木青年会議所は、どのような組織であるべきか

 
 

ご講演を受けて、委員会ごとの3つのグループに分かれ、「三木青年会議所はどのような組織であるべきか」について意見交換を行いました。各テーブルでは付箋を使いながら意見を出し合い、入会歴や立場の異なるメンバーがそれぞれの考えを重ねていきます。その後、各グループより発表が行われ、会員一人ひとりが思い描く三木青年会議所のあるべき姿を全体で共有しました。

発表を受けて、最後に道明様より第一部のまとめをいただきました。入会のきっかけや、いま活動する理由は人それぞれでいい。そのうえで、JCが提供する挑戦と経験の機会を通じて一人ひとりが成長し、成長した会員が組織をより良くしていく。各グループが描いたあるべき姿は、まさにJCIミッションが示す「リーダーシップの開発と成長の機会」と重なるものでした。修練の意義と、JCが会員に提供できる価値を改めて整理したところで、第一部は締めくくられました。

■第二部|Community Development ~奉仕とは~

 

第二部は昼食をとりながら、総務特別室によるプレゼンテーション「10年後も三木青年会議所は地域から必要とされる組織であり続けられるのか」から始まりました。第一部で確認したのは、個人の成長(修練)と組織の方向性が掛け合わさることで、地域へのインパクト(奉仕)が生まれるということ。では、そのインパクトは本当に地域に届いているのか——第二部では、それを地域の側から見つめ直します。総務特別室では、企業・行政・市民の方々に、三木青年会議所がどう見えているのかを直接お聞きしました。

見えてきたのは、名前は多くの方に知られていても、活動の中身までは伝わっていないという現実でした。一方で、企業からは「自信を持って取り組める人に」「社内では学べないことを持ち帰ってほしい」と、JCでの成長への期待が寄せられました。行政からも「もっと市と一緒に取り組んでほしい」という声があり、三木市長からは、JCとの関係が「してほしい」から「一緒にやろう」へと変わってきているとのメッセージをいただきました。三木市観光協会の会長からも、情報発信や観光人材の不足といった共通の課題とともに、すぐにでも一緒に取り組める連携の形を示していただきました。

市民の声からは、人口減少、高齢者の移動手段、商業の衰退、子育て環境、観光資源の活用、担い手不足といった、行政だけでも企業だけでも解けない三木の課題が浮かび上がりました。そして、SNSで活動を見かけた方や、みっきいマラソンがJCから生まれたことを知った方からは、評価が大きく変わるという声も。地域の声に共通していたのは、「つなぐ」「挑戦する」「伝える」という三つの期待です。課題を知り、若い世代が動き、成果を地域へ返す。「存在しているだけでは、必要とはされない。価値を返し続けることで、必要とされる組織になる」——プレゼンテーションは、この言葉で結ばれました。

■グループワーク|三木青年会議所は、地域へどのような価値を還元できるのか

 
 

続くグループワークでは、プレゼンテーションで共有された地域の声に加え、会員一人ひとりが事前に身近な企業・行政・市民の方へ行った調査の声を持ち寄りました。「地域の課題は何か」「地域は三木JCに何を期待しているか」「三木JCなら、どのような課題を解決できるのか」——自分の耳で聞いてきた声を出発点に、委員会ごとのグループで議論を重ねます。最後に各グループより、「地域から必要とされる組織であり続けるために何が必要なのか」「三木青年会議所が地域へどのような価値を還元できるのか」について発表が行われ、組織として進むべき方向性を全体で共有しました。

■ニコニコ

 

第二部の後には、恒例のニコニコ。メンバーそれぞれの近況や感謝の言葉が読み上げられ、長丁場の議論を終えた会場が和やかな空気に包まれました。


存在しているだけでは、必要とはされない。今回の例会は、入会の理由も立場も異なる会員が、三木青年会議所の存在意義を同じ言葉で語り合うための第一歩となりました。修練を通じて一人ひとりが成長し、その力を地域へ返し続ける——三木青年会議所は、これからも地域社会の発展と会員一人ひとりの成長のために活動してまいります。